こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
舌磨きは、口腔ケアの一環として行う人が増えていますが、正しい方法で行わないと逆効果になる可能性があります。本記事では、舌磨きのメリットやデメリット、正しい方法などを詳しく解説します。
■舌磨きって？
舌の表面に付いた汚れや細菌を除去するためのケア方法をさす言葉です。通常、専用の舌ブラシやスクレーパーを使用して行います。歯磨きと異なり、舌の表面にアプローチするケアであり、口臭の改善や予防などを目的としています。
■舌磨きのメリット
①口臭の予防効果
舌の表面は食べ物のカスや細菌が付着しやすく、それが口臭の原因になってしまうことがあります。舌磨きをすることで原因をなくし、口臭予防につながります。
②味覚改善
舌が汚れた状態のまま放置してしまうと、味覚が鈍くなるという経験をすることがあります。舌磨きにより、舌が清潔に保たれると、味覚が正常に働き、食事をより楽しめます。
③お口の中の清潔維持
歯磨きやデンタルフロスと同様に、口腔内の総合的な清潔さを維持するための重要なケアのひとつです。虫歯および歯周病のリスクを減らすことにもつながります。
④感染症予防
舌の汚れは、細菌や真菌の温床となることがあり口腔内の感染症の原因になることもあります。舌磨きをすることで、こういったリスクも軽減できます。
■舌磨きのデメリット
舌磨きには以下のようなデメリットもあります。
①過度な舌磨きによるダメージ
舌は非常に敏感で繊細な器官です。強く磨いてしまうと、舌の表面が傷つき、痛みや炎症を引き起こすことがあります。
②舌の自然なバリア機能の損失
舌の表面には健康な状態を保つための自然なバリアが存在します。過度な舌磨きは、このバリアを損なってしまう可能性があり、その結果、舌が乾燥しやすくなる、感染しやすくなるなどの症状が出てしまうことがあります。
③舌磨きによる不快感や出血のリスク
人によっては舌を磨く際に不快感を伴うことがあります。また、特に力を入れて磨くと出血するリスクもあるので力加減には注意が必要です。
■舌磨きを避けるべきケース
下記のような場合には、舌磨きを控えるのが望ましいです。
・舌や口腔内に炎症がある場合
炎症がある状態で舌磨きを行うと、症状が悪化する可能性があります。まずは炎症を治療することを優先しましょう。
・舌の表面が傷つきやすい体質の場合
舌が敏感で傷つきやすい場合は、舌磨きが逆効果になることがあります。そういった場合には、別の口腔ケア方法を検討しましょう。
・舌磨きで敏感になる場合
舌磨きによって舌が過度に敏感になる場合は、頻度を減らすか、他のケア方法を取り入れましょう。
■正しい舌磨きの方法と頻度
舌磨きを行う際は、正しい方法と頻度を守ることが重要です。舌に負担をかけないように柔らかい素材の専用の舌ブラシやスクレーパーを使用し、軽い力で前後に動かして舌の表面を清掃しましょう。力を入れすぎないことがポイントです。また、歯ブラシで舌を磨くと傷つけてしまう恐れがあるので避けてください。
【舌磨きの頻度は？行うおすすめのタイミング】
舌磨きは1日に1回、朝の歯磨き後に行うのが一般的です。必要以上に頻繁に行う必要はありません。
■舌磨きの代替方法
舌磨き以外で口内環境を整える方法もいくつかあります。例えば、口内洗浄液（マウスウォッシュ）を使用したり、規則正しい食事や水分補給も、舌の健康を維持するために役立ちます。舌磨きを避けるべきケースに当てはまる場合は、唾液の分泌を促すガムやタブレットの使用もおすすめです。
■舌磨きに関する注意点
舌磨きを行う際には、過度な力を避けて舌を傷つけないよう、優しく磨くことが重要です。力を入れすぎると、舌の健康を損なう可能性があります。また、使用する道具の清潔さを保つため、使用後の舌ブラシやスクレーパーは、毎回きちんと洗浄し、風通しの良いところで保管しましょう。細菌の繁殖を防ぐためにも、定期的に交換することがおすすめです。舌磨きだけでなく、歯磨きやデンタルフロスなど、総合的な口腔ケアを行うことが重要なので、バランスよく総合的にケアしていきましょう。
■まとめ
汚れた舌をキレイにすることも大切ですが、舌が汚れてしまう主な原因は口呼吸です。口呼吸を改善しない限り、いくら清掃を行っても根本的な解決にはなりません。
また、口呼吸は舌が汚れる原因となるだけでなく、お口の中が乾燥することによる虫歯や歯周病のリスク増加や、感染症のリスク増加など、たくさんの悪影響を及ぼします。
お口だけでなく全身の健康維持のためにも、口呼吸から鼻呼吸に切り替えることが必要です。舌を鍛えることで正常な鼻呼吸を促すことができます。
日常的に口呼吸をしている方や、お口の乾燥、舌の汚れが気になる方はぜひ一度ご相談ください。
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