こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
歯の根っこ、いわゆる歯の神経の治療を行うことを「根管治療」と言いますが、根管治療が必要になるタイミングや、治療の具体的な流れ、生じる痛みなど、疑問点や不安なことも多いのではないでしょうか?
今回の記事では、根管治療について詳しく解説していきます。
■根管治療が必要になるのはどんなとき?治療の目的
根管とは、歯髄(しずい)が入っている歯の内側をさしますが、ここには血管や神経が通っており、水分や栄養を供給する役割があります。根管治療は主に虫歯が重度の状態まで進行し、歯の神経まで達してしまった際に行われます。そのほか、外傷などによって歯の神経が感染してしまった際にも根管治療が行われます。根管治療という言葉は歯科治療の正式名称ですが、一般的には「歯の神経を抜く」という表現で浸透しています。根管治療を行うことで、感染を起こした歯の神経や結果を除去して消毒できるので、抜歯を逃れ自分の歯を残すことができます。根管治療ができないほどすでに虫歯が進行してしまっている場合は、止むを得ず抜歯が必要になります。つまり根管治療を行う目的は、細菌をすべて除去して再感染しないように予防することです。
・抜髄(ばつずい)
細菌によって炎症を起こしている歯の神経を除去します。
・感染根管治療
炎症を起こした状態を放置し、進行してしまうと歯の神経が腐敗してしまいます。すると歯根の先に膿が溜まってしまうので周囲の汚れた歯根も掃除しなければ膿は無くなりません。汚れを綺麗にすることで歯根の先に溜まっていた膿も自然になくなります。
・再根管治療
根管治療を一度行った歯が再び炎症を起こした場合に行う治療を再根管治療といいます。細菌が残ってしまっていた場合に起こり、最初の治療で詰めた詰め物や細菌を除去して根管内を綺麗にします。
■こんな症状があったら要注意
✔️何もしていないのにズキズキと強く痛む
✔️冷たいものや熱いものを口のすると歯が痛む
✔️歯をカチンと噛み合わせると響くように痛む
✔️歯茎が腫れていて指で触ったり押すと痛む
上記のような症状がある場合、虫歯が重度の状態まで進行し、神経まで達していると考えられます。この状態で根管治療をすれば抜歯をせずに済む可能性がほとんどですが、痛みを我慢して放置してしまうといずれ痛みもなくなり、神経は腐敗して抜歯をしなければいけなくなります。根管治療のタイミングを逃してしまうと歯を失うことになるので上記のような症状がある際は、早急に歯科医院を受診しましょう。
■根管治療の流れ
根管治療は、細菌に感染した血管や神経を除去して綺麗な状態にしたのち、薬剤を充填してから補綴物を取り付けて完了となります。具体的な流れを見てみましょう。
①細菌に感染した「神経を除去」
根管治療専用の器具を用いて、細菌に感染した根管内の神経を除去します。
②根管の「洗浄と消毒」
神経を除去したら洗浄して消毒し、症状に合わせた薬を入れます。
③薬剤で根管を埋める「根管充填」
神経を除去して洗浄および消毒が終わったら、根管治療は完了になります。痛みや炎症が落ち着いた後で、根管内に細菌が侵入するのを防ぐため、専用の薬剤を用いて根管を埋める処置を行います。これは「根管充填(こんかんじゅうてん)」と呼ばれます。
④「補綴物(ほてつぶつ)」の装着
根管充填が終わったら、詰め物や被せ物などを取り付けて治療は完了です。
■当院の根管治療
根管治療は目視では見えないところを治療するので、非常に繊細な治療になります。当院では根管治療をより正確かつ安全に行うために、「マイクロスコープ」を導入しております。マイクロスコープは、歯科用顕微鏡と呼ばれ、肉眼では見ることができない対象物を4倍〜20倍まで拡大することが可能です。見えないものが見えるようになるので、それだけ治療の精度も上がります。根管治療においては、細菌に感染した神経の除去をする際、細菌を残してしまうリスクをなくし、再治療を減らせます。
■根管治療は痛い?
根管治療は、治療の最中に痛むケースもあれば、治療後に痛みが出てくる可能性もあります。歯の根の先端に膿が溜まっているケースでは、治療中にズキズキとした痛みが気になることがあります。また、根管充填を行う際に、圧がかかって痛みを感じることもあります。痛みが辛い場合は無理せず手をあげるなどして伝えましょう。治療後の痛みは概ね3日間ほどで治りますので鎮痛剤などで凌ぎましょう。痛みが長引く場合はトラブルが起こっている可能性があるので担当医に相談してください。
■まとめ
ズキズキとした痛みを放置してしまうと自分の歯を失くしてしまうことになります。痛みを我慢せずに、すぐに歯科医院で適切な治療を受けましょう。
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