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インテリジェント・雑学

歯が黒いのは虫歯とは限らない?

こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。

虫歯になると歯が黒くなる、というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、歯が黒く見えるからといってそれがすべて虫歯だとは限りません。この記事では虫歯以外で歯が黒く見えてしまう原因や、虫歯の場合、どの程度進行していて、どうするべきかなどをご紹介します。

■歯が黒くなっている場合の考えられるもの

歯が黒くなっている場合に考えられるのは「虫歯」「着色」「歯石」の3つです。それぞれの特徴や黒く見える原因を詳しく見ていきましょう。

①虫歯

虫歯が原因で歯が黒くなっている場合は、歯が全体的に変色するのではなく、局所的に黒くなります。しかし虫歯が初期段階の場合は黒くは見えません。初期段階ではほとんど色の変化はありませんが、黒くは見えないもののエナメル質に小さい穴があいたような状態になっているため、歯科医院で治療用の器具などで触れられるとひっかかりが見られます。その際同時に痛みを伴えば虫歯の可能性が高いと判断されます。虫歯の場合は速やかに治療に移行します。

②着色

歯が黒く見える場合は着色汚れというケースもあります。日常的にコーヒーや紅茶、など着色しやすい飲食物を摂取していると、飲食物に含まれるタンニンと呼ばれる物質が付着して着色してしまうことがあります。歯の表面の色だけが着色汚れと思っている方も多いかもしれませんが、歯の溝が黒くなることも多いです。歯の溝の部分が黒い場合は着色の原因になる成分が溜まりやすいので、セルフケアを丁寧に行い、歯科医院でもクリーニングしてもらいましょう。

③歯石

歯垢(プラーク)が原因で歯が黒く見えることもあります。プラークが歯に付着したまま時間が経過して石灰化してしまうと歯石に変化します。歯石は、歯と歯茎の間や境目、歯周ポケットの中などに付着してしまうことが多いので、このあたりが黒く見える場合は歯石が原因である可能性も考えられます。歯石は白いと思われる方も多いかもしれませんが、血液と歯垢が混ざることで黒くなることもあります。

虫歯が原因で歯が黒く見える場合、どのくらい進行している?

虫歯は、お口の中の歯垢の中に存在する虫歯原因菌が出す酸によって、歯のエナメル質が溶かされてしまう(脱灰)病気です。通常お口の中が酸性に傾いても唾液中に含まれる働きによりお口の中のphを元に戻す作用(再石灰化)が起こりますが、だらだらとおやつを食べていたり、歯磨きなどのケアを怠ったりすることで、脱灰が再石灰化を上回り、虫歯ができてしまいます。

初期段階の虫歯は先述したように歯の色に変化はありません。つまり、歯が黒くなっている原因が虫歯の場合は進行している状態(C2くらい)にあたります。虫歯が象牙質に達するとはっきりと黒く見えるようになるため、すぐに歯科医院での治療が必要になります。

■虫歯の進行

C0:経過観察で済む初期段階です。治療は必要なく、フッ素塗布やクリーニングをしてもらうことで、進行しないよう対処します。

C1:歯の表面のエナメル質が溶かされ、虫歯になっている状態です。この段階から削る治療が必要になります。削る範囲は最小限で済みます。

C2:象牙質まで虫歯が進行してしまっている状態です。ズキズキとした鋭い痛みもあらわれます。歯の神経を残せる場合と残せない場合にわかれます。

C3:虫歯は歯の神経まで進行してしまった状態です。日常生活に支障をきたすほどの耐え難い痛みが生じる場合もあります。ほとんどの場合根管治療で歯の神経を除去することになります。

C4:虫歯が重度まで進行した状態です。歯の神経まで腐敗し、歯の神経は機能していないため、ここまでくると痛みを感じることがほとんどなくなります。基本的には抜歯が必要です。

■自分では判断できないので歯科医院へ

歯が黒く見えているのが、何の原因によるものかは歯科医師も目視だけでは判断が難しいものです。ですので、患者様自身で判断することは到底困難になります。虫歯かどうか、それ以外の原因かを判断するためにレントゲン画像が使用されます。レントゲン画像を用いることで、目視では見えない内部まで見えるので、より正確な判断が可能になります。「痛みがないから大丈夫だろう」「範囲が小さいから問題ない」などと自己判断せずに、少しでも違和感を感じたらすぐに歯科医院へ行くようにしてください。

■まとめ

「虫歯になると歯が黒っぽくなる」ということ自体は事実ですが、黒く見えると、すべてが虫歯というわけではありません。何が原因なのかを知って、その後のケアや治療をしっかりしていくためにも、気になるところがある場合は、速やかに歯科医院へ行ってプロに診てもらいましょう。

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