こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
歯周病は虫歯と同じように身近な病気ですが、虫歯よりも自覚症状が少ないため気づかないうちに進行してしまっていることが多い疾患です。歯周病にならないよう日頃から予防を心がけることはとても大切です。
この記事では、歯周病予防に役立つ食品と、予防のために控えるべき食品について解説していきます。
■歯周病ってどんな病気?
歯周病は、細菌の感染によって生じる炎症性疾患で、歯肉や歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。歯と歯肉の境目である歯肉溝のお手入れが行き届かないままでいると、そこには多くの細菌が蓄積されてしまいます。細菌が停滞することで歯肉の周りが炎症を起こして腫れたり赤くなったりするなどの症状が出てきてきます。しかし、痛みはほとんどなく自覚症状も少ないのが特徴です。進行すると膿が出て歯がぐらつき、最悪の場合抜歯が必要になります。
■歯周病予防におすすめの食材は?
①殺菌・抗菌パワーがあり唾液の量を増やせる食材
歯周病を予防するためには殺菌や抗菌のパワーがあり、唾液の分泌量を増やせる噛み応えのあるものがおすすめです。近年は噛む力が必要ないやわらかい食品(食材)も多く、噛む力が衰えてきているといわれています。しかし、唾液を増やし口腔内を清潔に保つためには、噛み応えのある食品を食べることが大切です。
【食材の例】:
キャベツ、ブロッコリー、じゃがいも、にんじん、小松菜
りんご、みかん、豆類、キノコ類、そのほかの食物繊維たっぷりの野菜や果物など
②抵抗力を高めるビタミンを含む食材
歯周病は細菌に感染することで引き起こされるので、細菌から守るために抵抗力を高めることも重要です。抗酸化パワーで体を守り、若々しく保てる3大ビタミン「ビタミンA(βカロテン)」「ビタミンC」「ビタミンE」を積極的に摂取するようにしましょう。3大ビタミンは頭文字をとって正義のヒーローのように「ビタミンACE(エース)」とも呼ばれており、それほど活躍が期待できるとされています。歯周病はもちろん、口腔内および体のあらゆる病気の予防や改善のために必要な栄養素です。
【食材の例】:
ビタミンA(βカロテン):黄色野菜、ピーマン、にんじん、ほうれん草 など
ビタミンC:小松菜、ホウレン草、にんじん、ピーマン、ブロッコリー、トマト、じゃがいも、いちご など
ビタミンE:ナッツ類、大豆製品、かぼちゃ、アボカド、うなぎ など
*ビタミンは食べ方を工夫するのがポイント!
ビタミンは食べ方を工夫することで効率よく摂取できます。ビタミンA(βカロテン)は油と一緒に摂取するといいといわれているので、緑黄色野菜はビタミンEが豊富なオリーブオイルで炒めて食べると良いでしょう。反対にビタミンCは熱に弱いので栄養を逃さないためにも生野菜サラダやカットフルーツで食べるのがおすすめです。
■歯周病予防のために避けるべき食品
歯周病予防におすすめな食品があるように、歯周病予防のために避けておくべき食材もあります。予防のために避けておく食材は主に「菌を増殖させてしまうもの」「免疫力を抑えてしまうもの」「炎症を悪化させてしまうもの」です。
①歯周病菌を増殖させてしまう食材
歯周病は主に食べ残しや磨き残しによるプラークが原因です。ですので、歯周病菌を増殖させやすいプラークを作りやすい食べ物は避けておくようにしましょう。具体的には、粘着性のあるやわらかいものや糖をたくさん含むものには注意が必要です。このような食品をとった後にはできるだけすぐに水でゆすいだり歯を磨くなどの習慣を身につけましょう。
【食材の例】:
パン、クッキー、チョコレート、飴、清涼飲料水 など
②免疫力を抑えてしまう食材
実際免疫力を下げてしまう食べ物というものは存在しません。しかしバランスの悪い偏った食事をしていると、本来備わっている免疫力を抑えてしまうことになってしまいます。たとえば加工食品ばかり食べているとだらだらと間食を続けてしまい、1日3食バランス良くとることができず、免疫力を抑えてしまう可能性が高くなります。規則正しい食生活と適切な睡眠時間の確保を意識しましょう。偏った食事になってしまう可能性のあるものは極力控えましょう。
【食材の例】:
カップラーメン、冷凍食品、加工食品 など
③炎症を悪化させてしまう食材
歯茎の炎症から歯周病ははじまります。口腔内は刺激に対して強くできているので基本的に対応できます。多少の炎症では痛みもほとんどありませんが、歯周病は冒頭でも説明したように自覚症状が少なくゆっくりと静かに進行していく病気です。ですので炎症が悪化しても痛みはほとんど生じませんが、それに気づかず炎症を悪化させる食材を摂取していると、お口の中に刺激を与えてしまいます。歯周病を悪化させないためにも、辛味の強いものや熱いものはできるだけ避けましょう。
■まとめ
歯周病は10代〜20代の早いうちからしっかり予防していくことが重要です。睡眠時間を確保した規則正しい生活とバランスのとれた食事を心がけ、定期的に歯科医院にも行きましょう。プロによる検診やクリーニングは予防するためにも大切な要素です。
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