こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
歯科医院で虫歯の治療を受けたことがある人は多いと思いますが、お口の中は、治療中にどんなことをしているのかは目視で確認することが難しいため、虫歯の治療はどんなことをしているのかと不安な人や気になる人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、虫歯の治療について詳しく解説していきます。
■虫歯の進行と治療
C0
【症状】虫歯の初期状態です。歯のエナメル質がうっすらと溶け始め白く濁ってみえますが、穴は空いていないため、痛みなどの自覚症状はありません。
【治療】日頃の丁寧なお手入れと、歯科医院でのクリーニングやフッ素塗布で治るケースが多いです。
C1
【症状】歯のエナメル質の溶ける範囲が広くなり、黒ずんできます。冷たいものを食べたり飲んだりすると、しみると感じることがありますが、痛みを伴わないことがほとんどです。
【治療】虫歯の部分を削り、レジンといわれる歯科用プラスチックを詰めることで補います。
C2
【症状】象牙質とよばれる歯のエナメル質の内側まで虫歯が進行してしまった状態で、しみたり、痛みを伴うといった自覚症状があらわれやすくなります。
【治療】虫歯になった範囲を削り、詰め物で補いますが、虫歯の範囲が大きい場合は、被せ物で対処します。
C3
【症状】歯の神経(根っこ)まで虫歯が達してしまった重度の状態です。ズキズキと耐え難い痛みを伴うこともあり、日常生活に支障をきたすこともあります。
【治療】神経にまで虫歯が広がってしまっているため、根管治療を行い、神経を取り除きます。除去したあとで根管内部の消毒を行い、薬物を詰めたあと、被せ物をして補います。
C4
【症状】歯のほとんどが溶かされてなくなってしまい、神経も死んでしまっている状態です。ここまでくると痛みもなくなります。歯根に膿が溜まってしまうと痛みが再度出ることがあります。
【治療】神経が腐敗してしまっているため、ほとんどの場合抜歯が必要になり、自分の歯を失うことになります。自分の歯を失った箇所は、銀歯や入れ歯、ブリッジなどで補い、歯の機能を回復させます。
■虫歯の治療の保険診療と自由診療
虫歯の治療では銀歯やプラスチックの詰め物が用いられることが多いですが、これは保険診療です。自由診療を選択すると、セラミックやインプラントなどを選ぶことができます。自由診療は費用は高額になりますが、治療の幅が広がり、治療の精度も上がります。二次虫歯のリスクを防ぐことも可能で、金属アレルギーのリスクもなくなります。
■虫歯はどうして起こる?
虫歯は、お口の中にいる虫歯原因菌(主にミュータンス菌など)が出す酸により、歯の表面のエナメル質が溶かされリンやカルシウムが溶け出すことで、最終的に穴が空いてしまう病気です。虫歯原因菌は私たちのお口の中に常に存在するものなので、ただ虫歯原因菌があるだけでは虫歯は発生しません。
虫歯は飲食物から得られる糖分をエサとして、酸を出して歯の表面まで酸性にしてしまいます。これを「脱灰」と呼びますが、私たちのお口の中では唾液により、酸性に傾いたお口の中を中和してくれる働き「再石灰化」も同時に機能しています。
通常再石灰化が脱灰を上回っていれば、虫歯になることはありませんが、甘いものを長時間だらだらと食べ続けていたり、ケアを怠ると、脱灰の働きが強くなり、虫歯になってしまいます。
■虫歯を予防するためにできること
虫歯を予防するためには下記のことを心がけましょう。
①歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用しつつ、正しいブラッシング方法で毎日のお手入れを丁寧におこなう
②3ヶ月〜半年に一度、歯科医療で定期検診を受け、クリーニングをしてもらう
③フッ素には歯質を強化し、虫歯を予防する効果が期待できるため、高濃度フッ素の歯磨き粉やフッ素洗口液を使用する
④だらだら食べているとお口の中が常に酸性の状態になってしまうため、おやつを食べる時間を決めたり、糖分の少ないものを控えるなどおやつの種類を工夫する
■まとめ
いかがでしたか?虫歯の治療は、どの程度進行するのかによっても変わってきます。さらに治療にも保険診療と自由診療の種類があり、何を選択するのかによっても違いが出てきます。虫歯の治療の知識を持っておくことで、歯科医院で自分の意思や要望もしっかり伝えられるのではないでしょうか。
歯科医院にいるスタッフはプロなので患者様には安心して治療いただいて大丈夫ですが、自分で治そう、予防しようとする意識もとても大切ですよ。
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