こんにちは。習志野駅から徒歩1分の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
他人によく「え?」って聞き返されてしまう。
子どもの発音が悪い。
こういった悩みはありませんか?
滑舌が悪いということ。
これは自分の意見を自信を持って言えなくなってしまったり、
子どもではいじめにつながってしまったりと、
些細な問題ではなく、日々の生活を行う上でとても大きな問題です。
滑舌が悪いのを治したいと思っていても、どうしたら良いかわからないと思います。
まず自宅で出来ることとして簡単なお口周りの筋トレから初めてみませんか?
今回は滑舌と発音のことについてまとめました。
※今回は構音のことをわかりやすく発音として書いています。
難しい発音
発音の基礎になる音は「あ」「い」「う」「え」「お」の5つの母音です。
この母音のベースに細かい舌の動きや唇の動きで50音表の子音が作られます。
50音の中でも特に難しいのが、「サ行」「ザ行」「ツ」「ラ行」です。
これらの音は舌先の細かいコントロールが必要なため、
舌の筋肉が弱い方などはどうしても聞こえが悪くなってしまいます。
子どもによく見られる発音の誤り
子どもの発育途中にはよく見られる発音間違いがあり、下記がその例です。
カ行→タ行
オカシ→オタシ
舌を後ろに引っ張る力が弱いので、舌が前の方に上がってしまっています。
サ行→タ行・シャ行
サクラ→タクラ・シャクラ
舌先のコントロールが悪く舌がべったり上顎についてしまっています。
ラ行→ダ行
ラジオ→ダジオ
舌の側方を持ち上げる力が弱く、先端だけが持ち上がっています。
ラ行・ハ行→省略
ラジオ→アジオ
ハチ→アチ
苦手な子音の発音を避けて、母音のみの発音になってしまっています。
こういった滑舌の悪さは小学校入学前後までには成長とともに改善していくので、注意をしてすぐに治そうとするのではなく、後に紹介する発音改善トレーニングを行うようにすると良いでしょう。
かみ合わせと発音
かみ合わせは発音と大きく影響しており、かみ合わせを治すことで発音が改善する場合が全部ではないですが、少なからずあります。
その例として、
下顎が前に出ている下顎前突
奥歯しか噛み合っていない開咬
前歯が極端に凸凹している叢生
この3つのかみ合わせは「サ」行の発音に大きく影響します。
しかも発音だけではなく、生涯の歯の健康にも大きく影響しています。
詳しくはこちらを御覧ください。
驚愕!その歯並びでは将来入れ歯かも~歯が抜ける3つの歯並び~
発音改善トレーニング
さてついに本題です。
この滑舌や発音に対する悩みに対してどのようなことをしていけば良いでしょうか?
現代人はほぼ全員はお口の周りの筋肉と舌の筋肉が衰えています。
なので筋トレをして引き締めることが大切です。
自宅でできる簡便な口トレ舌トレの方法をお教えします。
このトレーニングはお口の周りの筋肉を鍛えるので、
顔の周りのシワが気になる人・二重あごが気になる人・むせやすい人・笑顔に自信を持ちたい人などに
オススメです。
①スポットトレーニング
何もしてない力を抜いた状態で舌は口の中でどのような位置にありますか?
A,上顎にピッタリくっついている
B,上の前歯の内側にくっついている
C,下の前歯の内側にくっついている
正しい舌の位置はAです。
BとCはもしかしたら舌の力が弱っているかもしれません。
舌に正しい位置を覚えさせるためにスポットトレーニングをしましょう。
スポットとは上顎の前歯の裏の歯ぐきの部分です。
スポットに舌をつけて5秒→休憩→5秒つける→休憩
このトレーニングを繰り返します。
ポイントは舌先を丸めない・スポットにつけたら動かさないの2点です。
大した事ないと思うかもしれませんが、
普段舌がサボっている人には意外と辛いのでしっかりこれだけで舌の筋トレになります。
まずはこのトレーニングで舌を上顎につける力をつけます。
②あいうべ体操
次にお口周りと舌のトレーニングです。
これはその名の通り「あ」「い」「う」「べ」の発音に合わせて口と舌を動かすトレーニングです。
ポイントは3点
・声を出さなくてもいいのでなるべく大げさな位大きく口を動かすこと
・1秒ずつ形を作りゆっくりと行うこと
・「べ」舌を突き出して下に出すこと
外で行うと恥ずかしいと思うので、
朝起きた時や歯磨きの時などに鏡の前で1分だけでもやってみるとすごく効果的です。
みらいクリニック
③パタカラ
これもその名の通り「パ」「タ」「カ」「ラ」の発音に合わせて口と舌を動かすトレーニングです。
ポイントはなるべく早くそして正確に発音することを心がけることです。
初めはしっかり発音することを意識して練習し、徐々に早くしていきましょう。
はっきりと早く「パタカラ パタカラ」と言えるようになった時はあなたの滑舌とフェイスラインは、
前よりもシャープに変わっていることでしょう。
トレーニングの2次的効果
滑舌を良くするために口の周りと舌のトレーニングを紹介してきましたが、
滑舌と発音が良くなる以外にも体に良い変化があります。
①スッキリした顔立ち
トレーニングは舌だけでなく口元も引き締まります。
口元が引き締まれば「ポカンとぼーっとしたような口」や「お口周りのシワ」がなくなり
「口角がキュッと上がり」「フェイスラインがスッキリ」としていきます。
顔立ちが変わればその人の印象も変わってきますね。
②口呼吸から鼻呼吸へ
日本人の9割は口呼吸であると言われています。
これもお口周りと舌の筋肉不足から起きているもので様々な全身の病気に関連しています。
風邪・インフル・アトピー・喘息・鼻炎・蓄膿症などあげるとキリがありません。
詳しくはこちらでまとめてあるのでぜひ御覧ください。
口呼吸の恐怖!全ての不調は口から始まる!?
トレーニングをすることで筋力が上がって自然と口呼吸から鼻呼吸に変化していきます。
③ムセが少なくなる
食事中に急にムセてしまったりということたまにあると思います。
よくムセる人は、もしかしたら舌の筋肉が弱いからかもしれません。
このトレーニングを行えば舌の筋肉が鍛えられるので、結果的にムセることが少なくなります。
飲み込みが悪いと言うのは高齢者の場合、誤嚥性肺炎など重篤な病気につながるので、
どの世代でもオススメなトレーニングです。
まとめ
舌とお口の周りのトレーニングについてまとめていきました。
まずはスポットトレーニングを行い舌を正しい位置に持っていきましょう。
それが慣れて自然に出来るようになったら筋トレにステップアップです。
小さい子で中々トレーニングが難しい場合は「良く噛んで食べる」「シャボン玉を吹く」
「口の周りについたソフトクリームを舐める」「ガラガラうがいをした後、水をお口に貯める」など
日常生活に合わせてトレーニングしていきましょう。
それでも滑舌や発音がおかしく感じる場合は声の専門家であるST(言語聴覚士)の方に相談してみるといいです。
1人で悩まずまずは行動してみましょう。
今回は滑舌と発音と舌の関係についてまとめていきました。
これを読んだことであなたのデンタルIQが上がりましたね。
デンタルIQを上げて素敵な笑顔と健康を手に入れましょう。
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