こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
まずは歯周病の知識の間違い探しをしましょう。
○か✕かで考えてみてください。
「歯周病は世界で1番かかっている人が多い病気です。」
「歯周病は口の中だけでなく体全身の病気と深く関わりがあります。」
わかりますか?
どうでしょうか?
実は
この2つはどちらも本当です。
多くの人がかかっているのにも関わらずあまり知られていない、歯周病と全身の病気についてまとめていきます。
その中でも今回は歯周病と動脈硬化についてまとめました。
動脈硬化とは
動脈硬化とは血管の壁にコレステロールのコブができ、動脈の弾力と流れが悪くなることです。
そしてコレステロールのコブは刺激によって壊れやすく、これが壊れた時、または破裂せず進行して極端に狭くなった時に様々な全身の病気を引き起こします。
・脳梗塞
・狭心症、心筋梗塞
・大動脈瘤
・大動脈解離
これらの病気を引き起こしてしまいます。
聞いただけで怖い病気ですよね。
では口の中の歯周病とこの怖い動脈硬化はどのように関わってくるのでしょうか?
歯周病と動脈硬化の関わり
歯周病は歯ぐきの炎症の病気であり、動脈硬化とは血管の炎症の病気です。
これらの2つの炎症は強く結びつきがあります。
まず、動脈硬化から引き起こされる病気と歯周病について見ていきましょう。
歯周病の人は脳梗塞に2.8倍・心筋梗塞に1.59倍かかりやすいという調査結果があります。
歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています。
また歯周病治療によって心筋梗塞の発症のリスクマーカーを改善することができるという研究結果もあります。
歯周病治療により心筋梗塞の発症のリスクマーカーを改善
そのメカニズムとしては3つあります。
①細菌の毒素が直接血管壁を攻撃
歯周病菌が出す毒素が歯ぐきから血管に入り、遠くの血管壁に作用する。
②自分の免疫細胞が血管壁を攻撃
免疫を活性化させる指令が歯周病菌によって乱され、過剰または間違って指令が出てしまって血管壁に作用してしまう。
③飲み込んだ細菌が腸から体全身の炎症を引き起こす。
これは新潟大学での研究で近年明らかになったもので、唾液と一緒に飲み込んだ歯周病菌が、今話題の腸内フローラを乱し、悪玉菌が増えて体中の炎症を引き起こしやすくするというものです。
これを見ると歯周病はお口の中だけの問題ではないとわかったと思います。
では動脈硬化にならないためにはどうしたら効果的なのでしょうか?
歯周病治療で血管若返り
動脈硬化のリスクファクターは
・高血圧
・糖尿病
・喫煙
・脂質異常症
です。
あれ?歯周病は?と思うかもしれません。
けれどこの中に歯周病との関係が隠れているのです。
脂質異常症でキーとなってくるのがコレステロール!
この中で善玉コレステロールの割合を歯周病治療を行うことで改善することができるという研究結果があります。
それともう1つが糖尿病!
これは以前記事をまとめているのでこちらも見てください。
→ほっておくと糖尿病に!?7割以上の日本人が知らない意外な原因とは?
それとサンスターがわかりやすい動画を作っています。
こちらも見てみてください。
お薬や食事も大切ですが、歯磨きだけでも血管年齢を若返らせる可能性があります。
また一度脳梗塞や心筋梗塞になってしまった人は再発の危険性がありますが、お口の中のケアをすることによって再発の防止につながります。
まとめ
まずは鏡を見ながら歯ブラシをしてみましょう。
歯ぐきの色はどうですか?
痛くないですか?
血は出ませんか?
日本人の8割がなっていると言われている歯周病。
あなたも体全身の病気の窓口である歯周病にかかっているかもしれません。
歯周病は健康寿命に大きく関わります。
平均寿命が伸びていますが、健康寿命との差は10年あると言われています。
健康寿命の延長は家族にも社会にも大切です。
今日は歯周病と動脈硬化の話を書きました。
歯周病と動脈硬化の関係について学びあなたのデンタルIQが上がりましたね。
デンタルIQをあげて素敵な笑顔と健康を手に入れましょう。
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