こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
まずは歯周病の知識の間違い探しをしましょう。
○か✕かで考えてみてください。
歯周病は世界で1番かかっている人が多い病気です。
歯周病は口の中だけでなく体全身の病気と深く関わりがあります。
わかりますか?
どうでしょうか?
実は
この2つはどちらも本当です。
多くの人がかかっているのにも関わらず
あまり知られていない、歯周病と全身の病気についてまとめていきます。
今回は歯周病と慢性腎臓病についてまとめました。
慢性腎臓病とは
腎臓は大きく分けて3つの役割を持っています。
・血液を濾過して老廃物を排出する。
・血圧とイオンの調整。
・血液や骨を作る機能。
腎臓は”あなたの体を正常な状態に保つ働きをもつ、大切な臓器です。
慢性腎臓病とはこの腎臓の働きが悪くなってしまう病気です。
この状態が進行すると腎不全となって透析や腎臓移植が必要となっていまう怖い病気です。
現在日本では1300万人を超える慢性腎臓病の患者さんがいると言われています。
- 患者数は、1,330万人
- 透析患者数は、32万448人
この病気は怖いことに、自覚症状が出にくく、気づいたときには腎臓の機能の8割を失っているという場合もあります。
歯周病と慢性腎臓病の関わり
歯周病と慢性腎臓病は片方への影響だけでなく、双方向に関連性があることがわかってきました。
カリフォルニア大学の研究で、歯周病によって慢性腎疾患のリスクが通常の4倍に増加するという結果になっています。
歯周病が進行すると歯周病菌や炎症物質が血流に乗って体内を回り、血管の炎症から動脈硬化と高血圧を引き起こします。
詳しくは前回の→注意!歯周病は万病の元~動脈硬化編~
菌や炎症性物質や血圧の影響で腎臓に負担がかかってしまい、慢性腎臓病を招くことになります。
一方慢性腎臓病の患者さんは血液の老廃物が排出しにくくなるので、血液の免疫機能が下がり歯周病が進行しやすくなります。
また、腎臓は骨を作る機能もあるため、慢性腎臓病患者は骨を作る機能が低下し、歯周病による歯の周りの骨の吸収を早めます。
まとめると下の図のようになります。
口腔ケアで元気に長生き
慢性腎臓病は気づきにくい病気ですが、歯周病はすぐに分かります。
自覚症状として
歯ぐきが痩せてきた。
歯ぐきから血が出ることがある。
歯ぐきが赤く腫れている。
これらは歯周病の大きな特徴で、鏡を見ればすぐにわかります。
また一番確実な方法としては、歯科医院で3000円ほどで受けられる歯周病検査があります。
これなら歯周病の重症度を部位別にデータとして見ることができます。
自分の口の中をしっかり知ることで、全身の病気の発生を抑えることにつながり、病気知らずの健康な身体を手に入れられることでしょう。
特に今回の慢性腎不全が進行した、末期の腎不全の患者さんは口腔衛生状態によって寿命と予後を大きく左右すると言われています。
まとめ
まずは鏡を見ながら歯ブラシをしてみましょう。
歯ぐきの色はどうですか?
痛くないですか?
血は出ませんか?
日本人の8割がなっていると言われている歯周病。
あなたも体全身の病気の窓口である歯周病にかかっているかもしれません。
歯周病は健康寿命に大きく関わります。
平均寿命が伸びていますが、健康寿命との差は10年あると言われています。
健康寿命の延長は家族にも社会にも大切です。
今回歯周病との腎臓病関係について学びあなたのデンタルIQが上がりましたね。
デンタルIQをあげて素敵な笑顔と健康を手に入れましょう。
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