こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
食育と聞いて何を思いますか?
「食の教育?」
大事なことであるとはわかっていても具体的にはどんなものだかはっきりわからない方も多いかと思います。
2015年のアンケートでは75%の人は「知っている、興味がある」と答えていますが、意味をしっかり理解している人は少ないんじゃないでしょうか?
「食」は私達の日々の健康に大きく関わっています。
病気の予防であったり、子どもの成長発育であったり、長生きの秘訣であったりします。
今注目されている私達に大切な食育についてまとめました。
食育とは
2005年に成立した食育基本法の目的としてこういったものがあげられました。
国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるよう、食育を総合的かつ計画的に推進すること
食育インストラクターの講義の中には食育の3つの柱として次のことがあげられていました。
1)安心・安全・健康の選食力を養う
2)衣食住の伝承・しつけは共食(家族の団欒)から
3)食糧問題やエコロジーなど、地球の食を考える
食育とは難しそうに見えてしまいますが、これらの中でキーワードとして私なりに簡単にすると、
食育とは「美味しく楽しく健康に」
これを育てることであると思っています。
日本の食の乱れ
子どもから大人までみんなが危ない「こ食」という食の乱れがあります。
6つの「こ食」
①孤食 ひとりで食べる
②個食 家族各々別々に好きな物を食べる
③固食 自分の好きな固定したメニューしか食べない
④小食 食べる量が少ない
⑤粉食 主食ばかり食べる
⑥濃食 濃い味付けのものを食べる
今の日本ではこれだけの「こ食」が問題となっています。
①孤食
生活背景の変化(核家族化・共働きの増加・少子化による家族人数減少・子どもの塾や習い事・親の残業・通勤時間増加など)により家族間での時間の共有が困難になっている現代ではひとりで食事をすませる孤食が増えています。
国民栄養調査では朝食をほとんどひとりでとる人が3人に1人まで増加していて、特に子どもの孤食は成長発育に大きな弊害をもたらします。
1)栄養障害や将来の生活習慣病
子どもだけで食事すると好きなものだけを食べる偏食を助長します。
その結果、栄養バランスが崩れて子どもの肥満や生活習慣病にまでなってしまいます。
2)精神の成長に影響
孤独な食生活による親子のコミュニケーション不足で問題行動や非行へ繋がるという指摘も出ています。
いじめやキレる子、逆に無気力や引きこもりなども食生活と関わりが深いのでないでしょうか?
②個食
同じ食卓を囲みながら各々別々のメニューを食べることを「個食」と言います。
個食は子どもの好き嫌いを助長させ、好き勝手でわがままな子になってしまうと言われています。
連帯感や協調性の欠ける子が増えているという現状は「個食」が原因の1つといえます。
③固食
自分の好きなメニューを固定して食べ続けることを「固食」と言います。
極端な固食は栄養素の不足で免疫力の低下・体力の低下・発育低下で体格まで劣ってきてしまうなど子どもの「固食」は特に注意しなければいけません。
他にもアルツハイマー病の患者を対象とした調査では、発症前に極端な偏食・固食の傾向が見られた人が数多くいたことが明らかになっています。
④小食
女性の多くが「痩せたい」という願望を持っていて、食事を制限するダイエットを行う傾向があります。
しかし、統計ではダイエットを行ったことある女性の60%は元々普通の体型であり15%は低体重であると判定されます。
実際には太っていないに無理なダイエットを行う人が多いということです。
無理な食事制限による弊害はこれらのことがあげられます。
1)骨粗鬆症
2)不妊
3)肌荒れ
4)めまい、立ちくらみ
5)便秘
6)生理不順
7)イライラ
8)集中力低下
1977年のアメリカの研究では、犯罪者の多くに低血糖症が見られることが明らかになっています。
そして、特に問題なのは朝食を食べない人が多いということです。
脳が1番栄養を求めている朝起きた後にエネルギーをとらないということは、1日のリズムが崩れてしまいます。
午前中の集中力の低下や夕食に栄養を蓄えようとして肥満につながります。
⑤粉食
ラーメン、パスタ、パンなど粉ものを使った主食ばかりを食べることを「粉食」といいます。
噛む回数が減って咀嚼機能が低下してしまうということ、そしてこれらだけでは必要な栄養素を全て摂ることはできませんから、お腹は満たされても身体の細胞は足りていない状態になってしまいます。
⑥濃食
濃い味を好んで食べることを「濃食」といいます。
日本人の食塩摂取量は高い水準にあり、高血圧症など生活習慣病に直結します。
若いうちから味の濃い外食や中食(お惣菜・お弁当)に慣れてしまうとなかなか戻すことができません。
極端な場合は味覚障害になってしまいます。
味覚の敏感な子どものうちから薄味に慣れていくということは重要なことですね。
食育の効果
食育を学び実践することで様々ないい効果が生まれます。
①病気予防の効果
バランスの良い食事は免疫力を増強させます。
特に糖尿病・高血圧・高脂血症などの有名な生活習慣病きっかけは「食」からです。
またお口の中の健康はよく噛むことで虫歯や歯周病だけでなく様々な利点があります。
箇条書きですが、病気の予防に関わることとしてこれらのことがあげられていました。
・病気予防・改善効果
・アレルギー症状の緩和
・胃潰瘍予防効果
・風邪予防効果
・ガン予防効果
・血栓症予防効果
・解熱効果
・高血圧改善効果
・骨粗鬆症予防効果
・糖尿病予防効果
・動脈硬化予防効果
・脳卒中/心筋梗塞予防効果
・貧血予防
②美容・健康効果
食事から摂取するビタミンやミネラルは美容にも大きく関わってきます。
規則正しい食事と生活のリズムで疲れにくく健康な身体になります。
また人間の身体の細胞は全て3年で入れ替わると言われています。
過去3年間食べた栄養素によって今の身体の細胞が作られていると考えることで食に気を使いますね。
また箇条書きですが、美容と健康に関わることとしてこれらのことがあげられていました。
・肩こり解消
・眼精疲労回復効果
・記憶力アップ効果
・抗菌/殺菌効果
・消化促進効果
・食欲増進
・ストレス解消
・精神安定効果
・整腸作用
・ダイエット効果
・夏バテ防止
・冷え性改善
・美肌/美容効果
・疲労回復効果
・二日酔い解消効果
・便秘解消効果
・むくみ解消効果
・免疫力強化
・利尿効果
・老化防止効果
③食文化の継承
正しい箸使いや食のマナーなどを学び社会人として恥ずかしくない人になれるということ。
伝統的な地域の料理などの日本食を知ることで文化を絶やさず、それを次世代につなぐことで、日本人としての大切な食文化を継承していきます。
せっかくある素敵な食文化を自分たちの代でなくしてしまうのはもったいないですよね。
④医療費の削減
社会的な問題ですが、健康な人が増えて病気が減れば医療費の削減につながります。
国民医療費は40兆円を越え今も増え続けて社会問題化しています。
誰しも病気になって困るよりは、いつまでも健康でいたいので、丈夫な体を作る「食」というものを大切にしたいですよね。
⑤環境問題
11兆円
この数字は1年間に日本で捨てられる食品の金額です。
日本は食料自給率は40%に満たないですから、6割は外国から輸入しています。
そして大量に破棄しているのが現状です。
世界では年間約900万人が餓死してなくなってしまっていて、
日本の捨てる食料だけでこの全ての人が救える計算になります。
資源の浪費と環境への配慮を食育を通じて学び、
無駄にしないで美味しく食べるということを意識して生活できます。
まとめ
今回は食育の概要で食育の大切さとメリットについて書いていきました。
まずは明日からの「食べる物」「食べる場所」「一緒に食べる人」のことを考えましょう。
6つの「こ食」になっていませんか?
1つずつでもいいので「こ食」をやめていって健康的な生活を目指しましょう。
食後に歯磨きを忘れずに!
今回は食の大切さについて学びあなたのデンタルIQが上がりましたね。
デンタルIQを上げて素敵な笑顔と健康を手に入れましょう。
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